人間関係の中でも
厄介なものに
男女関係 が あります。

数年前、
レンタルして見た百年の物語が

（大正編・愛と憎しみの嵐）
今も鮮明に 記憶に残っています。

父親の事業の失敗で
倒産したヒロイン（松嶋菜々子さん）に
思いを寄せていた男性が噂を聞きつけ

親の借金の肩代わりをする代わりに
自分の妻になるのが条件だと言います。

 

いわゆる　政略結婚 ですね。

 

彼女は葛藤の末、男性に嫁ぎますが、
夫との最初の夜に彼女は 拒みます。

親と家を救ってくれた恩人ですが、
恩を感じるのと男女の愛については
別ものですからね。 

 

心は他の人を思っているのに
夫となる人を受け容れるのは

苦しいこと、この上ない。

心と身体が
バラバラになるような・・・


夫としては、
思いを寄せていた女性を
やっと妻として迎えたのに、
その初めての夜に
拒まれるのですから

男性としてのプライドも
傷つきます。

この場面の
男優さんの表情が（山口祐一郎氏）
また、すばらしくいいのです！

あの悲しく切なげな瞳が
忘れられない！ 

 

演技とはいえ、
男性のあんな悲しく
切ない表情を見たのは
初めてだったからかな。

傷ついた心の痛みと
妻となった女性への思慕が
憎しみと拒絶に
変わっていく瞬間・・・

 

受け容れられない痛み。

届かない想い。

  

これは 誰しも一度ぐらいは
経験があるかもしれませんが。

 

このお話の続きで
その夜を限りに
夫は家には帰らなくなり、
たまに帰っても
会話らしい会話は、なし。