愛は距離を超える

8月 19, 2024




もう20年以上も前、
文通していた方の愛犬シーズーが
よく脱走をするので困っている
ということを
手紙に何度か書いていました。 

 仕事に行っている間に
脱走するらしく、
 仕事を終えて帰宅すると
姿がどこにも見えず 

庭に出て 垣根など
隅々まで探していると


 お隣の奥さんが
「うちに来てるわよ」 との声。 

 何故、そうまでして 
お隣に行くのかと言うと

マリリンという名の 
マルチーズの女の子がいて、
その子に会いたいがために 
飼い主さんの留守に 
脱走していたようでした。

脱走しているときは必ず、
マリリンのそばに
そのシーズーが居ることが
何度もあったそうです。 

彼は マリリンに
恋をしていたのですね。

会いたくて、会いたくて。 

 ひと目 顔を見たくて、
声を聞きたくて。

そばに居たくて
気持ちが抑えきれなくなる。 


なんとも健気で 一途な恋心。

マリリンと居るときの
彼の幸せそうな姿を見ると、
飼い主である彼女も、
叱るに叱れなかったそうです。
 

 それは、そうですよね。
 
そんなに想う気持ちから
起こす行動を 責めることは
できません。 


 1998年作 『マリリンに逢いたい』
という映画も ありました。 


恋人マリリンに逢うために
3キロの海を泳いで渡った犬の話に、
その飼い主の恋を絡めて描いた作品。


座間味島には
マリリンの像があり、
 
マリリンが向いている先は、 
マリリンに逢うために 
シロが毎日泳いでいた 
ニシハマビーチだそうです。 





 愛する心は 人間も 犬も 同じ。 


 人間ゆえに、
しがらみで愛を貫けなかったり

月日と共に
情熱が失われていくこともあるけど

その情熱を思い出させてくれるのは
動物たちだと思います。 


 寄り添える誰かが居ること。 

大切な誰かと過ごせること。 

それは、 何ものにも 
かえがたい喜びであり 
至福のとき。 


そして、
生きていることを感じる瞬間。

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